鋳鍛造、鉄鋼、金属加工、その他の図書
ロール・メーキング
圧延用ロール・メーキング技術は秘伝で材料配合、溶解、鋳造などの指示は先決事項として重要視されてきた内容で編集。
基本姿勢は「ロールは硬くて粘いものという矛盾を解決するものである」ということを常に念頭においてロール製造技術の改善工夫されたノウハウをまとめた注目の書!!
小平 博著(新日鉄・元専門部長)
●6,000円・B5判・200頁

主要内容
(前編)戦後復興期における熱間圧延用チルド鋳鉄ロールの改善研究

1. 緒論

2. 圧延及び使用条件からみたチルドロールの具備特性
 2.1 ホット・ローリング
 2.2 ホット・ローリングにおけるロールの問題点(熱変化折損の多発)
    2.2.1 熱変化折損の発生と時期
    2.2.2 応力的検討
       1. 折損を生じない場合の応力状態
       2. 723K付近の折損についての応力解析
       3. 圧延再開時の折損
       4. 373K付近の折損についての応力解析
       5. チル深さとロール寿命の関係を鋳造応力から考える
    2.3 ホット・ローリングに適したロールの材質

3. ロールの鋳造技術
 3.1 配合原料(主材料)に対する考え方
    3.1.1. 原料鉄としての木炭銑
       1. 木炭銑およびロール屑等の配合実績
       2. 木炭銑がチルドロールに適材とされた理由
       3. 木炭銑の化学組成
       4. 宮下による木炭銑等の窒素含有量に関する研究
       5. 高純度砂鉄銑等を原料とするチルドロール材の特性
    3.1.2 リサイクル配合材としてのロール屑
 3.2 反射炉溶解管理
    3.2.1. 溶解管理
       1. 溶け落ち時のチル深さのアプローチ
       2. バス内における溶銑のチル深さに対する均一性の確保
    3.2.2 微粉炭反射炉の導入と操業法の解明
       1. 燃焼工学からみた微粉炭反射炉
       2. 反応論からみた反射炉溶解
 3.3 造塊
    3.3.1 ネックのクラックと浮き上型
    3.3.2 熱間き裂の発生
       1. 熱間き裂の発生に対する考え方
       2. 熱間き裂の防止に対する適当注入温度の追求
    3.3.3 冷間き裂とチル深さ

4. チル深さに及ぼす冷却速度の影響
 4.1 諸言
 4.2 鋳造ロール表面と金型中に起きる温度経過
       1. 凝固過程の測定要領
       2. ロール各部の冷却曲線(鋳造後)の考案
       3. ロールと金型との熱的関係
 4.3 チルの深さとモットル
    4.3.1 チルの深さとモットル
    4.3.2 モットルの発生と凝固の進行

5. チル硬度ならびにチル深さに及ぼす合金元素の影響
 5.1 諸言
 5.2 合金元素の影響
 5.3 合金グレンロールの切断調査および改善検討
    5.3.1 調査ロールの化学組織
    5.3.2 調査結果
       1. マクロ組織
       2. 硬度深度
       3. 黒鉛炭素量(G.C%)および化合炭素量(C.C%)
       4. 黒鉛形状を中心とした組織調査
       5. 硫化物分布状況
    5.3.3 調査結果の総括
 5.4 合金化についての考案
    5.4.1 SおよびMnについて
    5.4.2 Cについて
 5.5 合金チルドロールの望ましい成分系
 5.6 戦後復興期におけるチルドロールの改善研究の総括

(後編)高度成長期および成熟期に於けるロールの開発と改善


6. 鉄鋼圧延用ロールの動向と発展
 6.1 諸言
 6.2 圧延機種毎のロールの変遷
    6.2.1 分塊圧延用ロール
    6.2.2 鋼片圧延用ロール
    6.2.3 線材圧延用ロール
    6.2.4 形鋼圧延用ロール
    6.2.5 厚板圧延用ロール
    6.2.6 薄板圧延用ロール
    6.2.7 ゼンジミアミル用ロール
 6.3 複合化技術
 6.4 まとめ

7. 高合金グレン鋳鉄ロールの開発
 7.1 諸言
 7.2 グレン鋳鉄の材質的特長
 7.3 中抜き法による製造
    7.3.1 外殻層注入後の待ち時間の想定と変遷
    7.3.2 中抜き量の決定
    7.3.3 注入方式の改善
    7.3.4 ロールの使用成績
 7.4 遠心鋳造法の導入
 7.5 遠心鋳造製グレンロールの適用品種
 7.6 結言

8. 大型ダクタイル鋳鉄ロールの製造研究
 8.1 諸言
 8.2 ダクタイル鋳鉄ロールの開発
    8.2.1 原材料
    8.2.2 溶解
    8.2.3 溶湯処理
    8.2.4 造型および鋳造
    8.2.5 熱処理
    8.2.6 性質(品質)
 8.3 ダクタイル鋳鉄ロールの改善研究
 8.4 結言

9. 鍛造白鋳鉄ロールの開発研究
 9.1 諸言
 9.2 鍛造白鋳鉄ロールの製造
    9.2.1 白鋳鉄の熱間加工性
    9.2.2 鍛造白鋳鉄ロールの製造法
 9.3 鍛造白鋳鉄ロールの材質特性
 9.4 鍛造白鋳鉄ロールの寿命
    9.4.1 分塊用ロール
    9.4.2 線材用ロール
 9.5 考察
 9.6 結言




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