鋳鍛造、鉄鋼、金属加工、その他の図書
浮遊状態での溶融金属の誘導保持法
高融点金属や超伝導材料の実地利用に必要な新しい溶融技術を理論と実践により解説!!
フォーゲリ著・邦訳
●9,000円・A4判・65頁

主要内容
誘導電気加熱法は、無接触で被加熱金属にエネルギーを伝達する可能性を与える。電磁場によってもたらされる金属内の誘導電流を利用すれば、誘導コイルの上方に金属を引上げ、それによって浮遊状態で金属の加熱と溶解を実施することができる。この場合、通常、加熱温度の上昇を制約するような坩堝は存在しない。
浮遊状態での金属の溶融は、ユニークな可能性を与える:
※所定温度の金属溶融物の取得
※電磁場と金属内の誘導電流との相互作用力による溶融物の撹拌
※何らかの物質との汚染接触の排除
※4000℃まで温度を高めて、金属炭化物のような高融点化合物の溶解やまた、様々な金属及び合金の蒸発のための真空中の電子ビームまたは中性雰囲気中でのプラズマトーチによる追加加熱の利用
※浮遊状態のままでの金属温度の調節
※鋳型への金属の出湯や浮遊状態での金属液滴の晶出のコントロール
※過冷または過熱金属の取得
※溶融物の加熱と過冷の可能性は、浮遊状態での晶出に際して、単結晶構造を含む様々な結晶構造の取得を保証する
※高融点金属の二次再晶出を行い、融点に近い温度での保持によってその継続時間を短縮できる


1.電磁場内の金属
  1. 固体金属
  2. 液体金属
  3. 磁場によって浮遊状態に保持されている金属の加熱の特徴
2.電磁場によって浮遊状態に保持される金属の重量と温度
  1. 液体金属の限界重量
  2. 液体金属の限界温度
3.誘導コイル
  1. 概説
  2. 誘導コイル《ボート》
  3. 並列逆方向巻線を持つ誘導コイル
  4. 巻線内の電流比が異なるときの逆方向巻線を持つ誘導コイルの特性
  5. 個別給電の巻線を持つ誘導コイル
4.磁場によって浮遊状態に保持されている金属の追加加熱
  1. 加熱方式の選択
  2. 電子ビームによる加熱
  3. 不活性ガスのプラズマによる加熱
  4. 高融点金属と合金の溶解



| Home | Back |

Copyright © 2008, CTZ. All Rights Reserved.