凝固と溶融加工
イギリス伝統の緻密な基礎理論・ユニークな原理図、概略図で解説!!
市川 理衛・池田 徹之・小林 俊郎 共訳編
●4,800円・A5判・256頁
主要内容
1.凝固と溶融加工
- 液体金属：実験に基づく考察／液体構造の理論
- 結晶の核生成：熱力学的事項／均質核生成／不均質核生成／動的核生成
- 結晶成長：固液界面の構造／固液界面の成長／成長欠陥
- 単相の金属と合金の凝固：用語／純金属の凝固／合金の溶質再分配／合金の組成的過冷却／合金のミクロ組織に及ぼす溶質再分配の影響／デンドライト組織
- 多相の金属と合金の凝固：共晶合金／包晶合金／偏晶合金／融液内の粒子と介在物／融液内のガス
- 溶融加工金属のマクロ組織：マクロ組織／チル層／柱状晶帯／等軸晶領域／等軸晶領域の生成理論／溶融加工金属における結晶粒組織の制御／融接金属のマクロ組織
- 溶融加工金属の偏析：ミクロ偏析／マクロ偏析／鋳塊の偏析模様
- 溶融加工法と溶融加工手順：基本的な事項と用語／砂型鋳造法／精密鋳造法／永久鋳型鋳造／連続鋳造法
- 特殊溶融方法と新しい溶融加工法：溶融吸引鋳造法／一方向凝固法／単結晶凝固法／溶湯鍛造法／半固体金属の溶融加工／直接溶解造形法／急冷凝固法
- 溶融加工金属の欠陥：気泡巣／湯境い／収縮割れ／鋳張り／酸化物と湯あかの巻き込み／収縮巣／湯回り不良
材料工学の主題〈結晶成長・凝固と溶融加工〉の基礎理論から応用まで簡潔かつ総合的に記述！
- 「Ｓｏｌｉｄｉｆｉｃａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃａｓｔｉｎｇ」を日本語版として翻訳編集。ごく最近の溶融加工技術を書き加えた（第８章補充、第９章追加）材料、金属、機械学界待望の初級専門技術書である。
- 凝固理論と溶融加工技術が一目見て理解できるユニークな原理図と概略図で解説されている。
- イギリス伝統の緻密な基礎理論の記述と社会に出てから役に立つ実用に直結した基礎技術の解説が大きな特徴である。
- 一般の技術者、研究者はもとより、材料系及び機械系の学問を志す学生、大学院生必読の参考書である。
《原文まえがき》より
本書は、主に総合大学、工業大学や研究所における金属学、材料科学そして工学分野の学生向きの教科書である。また著者は、凝固及び溶融加工の知識を確かなものにまたは新しい補充したいと思う金属屋とか技術者が本書によって研究や作業をするために有益なる基礎知識をしっかりと形造るであろうことを期待する……。（Ｇ．Ｊ．Ｄａｖｉｅｓ）
《訳編者のことば》より
原著書は、教授がケンブリッジ大学講師の頃執筆されたものであり、特に工業技術として最も重要な凝固理論と溶融加工技術を若い目で捕え、しかも明晰にユニークな図と解説によって、非常に簡潔でしかもわかりやすくまとめている。本訳書は原著書を現代版として訳編者がさらに補充改編したものである。したがって、本書は大学や工業高等専門学校の凝固工学及び溶融加工学の教科書、参考書として又企業や工場で材料及び機械関係の業務に従事されている若い初級技術者や研究者、その他専門以外の方々の凝固工学、溶融加工学、結晶成長工学の入門書である……。（訳編者）
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